「サラリーマン時代と比較すると自由な時間が増えた」とはいえ、決して苦労がなかったわけではありません。
きっと新規就農を考えている方はデメリットもしっかり理解しておきたいのではないかと思います。
- 実際に大変だったことは何?
- やっぱりしんどい?
- 収入はちゃんとあるの?
私たちのリアルな意見をお届けします。
農家になって大変なこと
- 農地の修繕
-
もともと農家でもない自分たちは、土地探しから始まり、さらに見つかった土地の修繕から始まりました。
いちごの栽培の大変さや、未経験ゆえの道のりはなんとなくイメージがありましたが、なくてはならないはずの土壌のことは農家になると決めてから考え始めたことでした。
- 慣れないいちご栽培
-
そしてやはり、実際に栽培するのは大変でした。
雑草の生える力が強すぎていちごに巻き付いたり、いちごが出来すぎて人手不足になったり、いちごが病気になったり、とにかく最初はトラブルだらけの日々。
でもいちごを育てるのは一年に一回。試行錯誤しながら、今年がだめなら来年、再来年と、長いスパンでいちごと向き合わなければいけません。
- 自然災害
-
自然災害はどんなに技術が発展しても起こってしまうもの。
苗が浸水したり、近くの川が氾濫したり、台風の被害にあったり。
その土地がどんな自然災害に弱いのか、どんな対策が必要なのか、そこにどれくらいコストをかけるべきか…最初はなかなか分からずに自然災害の被害をダイレクトに受けることも少なくなかったです。
あえて本音をお伝えすると、すべてが不慣れな最初の時期はどうやって生活していたのかもわからないほど辛かったです。
夫婦で毎日必死で作業する中、何か食べようかとたどり着いたコンビニの駐車場で、気絶するように眠っていたこともあったくらい(笑)
やっぱり最初はどうしても見えない壁がいっぱいあったので、その大変さはありました。
それでも、農家になって良かった
そんな大変さはありながら、それでもやっぱり農家になって良かったと思っています。
子どもたちとの時間が持てたのは、農家になって時間が管理できるようになったから。
大変なことをどう乗り越えるか
先ほどお話しした大変なことに関して、私たち彩果農園はただデメリットとして捉えているわけではありません。
農業をしていくリスクと捉え、どう問題を解決していくかを考えます。
いちごの育て方に関しては、毎年トライ&エラーを繰り返しながら収穫量を安定させていきました。
JAの基準に満たしたものだけが出荷できるので、その基準になるまでは確かに大変です。でも、これが作れるようになれば生活に困ることはないですよ。
そして先が見えないなかで何が大切かというと、「楽しみをどこに持つか」ということだと思っています。
いつかお店を持ちたい、加工品を販売したい、貯金を増やしたい…将来どうなりたいかを描いたとき、どうやったらそれが実現できるのかを考えてそれが実行できること。やったことがきちんと結果になってことがすごくうれしいんです。